趣意
杜仲(トチュウ)は中国原産の落葉性蕎木であり、生薬、健康食品、街路樹、退耕還林、ゴム工業原料など様々な用途に供される経済性の高い特用林です。特に樹皮を用いた生薬は、1600年前の中国最古の本草書「神農本草経」において、無毒、多服久服しても人をそこなわない上品に分類され、また、400年前の李時珍著「本草綱目」では、その修治、性能、効力、用法が記載されるなど、いわば由緒正しい漢薬として知られています。
かつて杜仲は、日本においては知名度の低い植物でしたが、平成5年、杜仲の葉を原料とした「杜仲茶」が爆発的なブームを起こし、健康食品の素材として広く認知されました。また、この「杜仲茶」が現在の中国茶ブームの基礎を築き、健食産業の発展に大きく寄与したことは、広く知られているところです。
その後、現在に至るまで杜仲の研究は、医薬品、健康食品、工業原料など多岐にわたる分野で精力的に実施されています。 しかし、これらの研究成果が、必ずしも社会的貢献に繋がっているとは言えない状況であります。
本研究会は、杜仲に関わる研究成果を網羅集約し、それらについて深く議論し、その結果を広く情報発信すると共に、
新たに杜仲のもつ潜在能力を開発し、関連研究と活動を促進することを趣旨としております。
本研究会では、杜仲について、医学、薬学、栄養学、工学、農学など異なった学問分野から議論し、その成果を広く公表していきます。そして、本研究会の活動を通じ、会員相互の情報交換や新研究を通じて見出される知見を共有することによって杜仲研究の学術・技術水準のレベルアップを図ると共に、優れた素材である杜仲の有用性について一般の人々に周知してもらい、我々の生活に役立てることによって豊かで健康的な社会構築に貢献したいと強く望むものであります。
発足の背景
2005年4月23日に日本杜仲研究会が設立されました。医学、薬学、栄養学、工学、農学など複数の領域から幅広い視野を持って杜仲に関する研究を促進することを目的としています。
2005年8月には西北農林科技大学(中国陜西省)で第2回国際杜仲シンポジウム、2006年8月には第1回日本杜仲研究会定期大会が大阪で開催されました。第1回定期大会では「杜仲葉とメタボリックシンドローム」のシンポジウムも同時開催し、杜仲の新しい有用情報を発信しています。
健康効果以外では、中国の黄土高原に植林した杜仲から天然ゴムを抽出し工業製品の生産までを行う研究も行っています。杜仲の工業価値を高めるのと同時に砂漠化防止に役立てています。
このように研究会では毎年、研究成果を持ち寄る定期大会や国際研究交流を行っています。国内の技術水準のレベルアップと同時に中国などとの国際的研究交流も深めています。
役員
- 会長
- 小林 昭雄大阪大学 名誉教授
- 理事
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池田 剛崇城大学 薬学部 教授
上原 誉志夫共立女子大学 家政学部 元教授
梶田 恵介小林製薬株式会社 ヘルスケア事業部
食品カテゴリー カテゴリー長
片山 健至香川大学 名誉教授
川﨑 博己松山大学 薬学部 元教授
蘇 印泉西北農林科技大学 林学院 教授(中華人民共和国)
藤川 隆彦鈴鹿医療科学大学 薬学部 教授
- 監事
- 飯塚 徹横浜薬科大学 薬学部 教授
会則・細則
「会則」「細則」はそれぞれPDFでご覧頂けます。
入会案内
本学会の目的にご賛同の上、入会をご希望される方は、
下記本会事務局連絡先まで、ご連絡下さい。
正会員(個人)
- 正会員の特典
- 1)定期大会での発表資格
2)正会員価格(割引)での、各種催しへの参加資格
3)各種催しのご案内送付
※理事会にて入会が承認され次第、口頭もしくは文書にて、入会受付を通知いたします。
賛助会員(個人または法人)
- 会 費(年額)
- 3,000円
お問い合わせ先
〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目5番14号 日本杜仲研究会 事務局
電話:06-6372-4882 FAX:06-6374-0209
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