杜仲茶のダイエット効果
杜仲に含まれる「アスペルロシド」には、抗肥満作用があるということが最近の研究で発見されました。
今では、アスペルロシドが脂質の代謝を高め、体内の脂肪の消費を促進することが知られています。
また、アスペルロシドを含んだ杜仲茶を摂ると、内臓脂肪を減らすことがヒトでも確認されました。従って杜仲茶はメタボリックシンドロームの予防に期待できるのではないかと、大変注目されています。
アスペルロシドが体重と内臓脂肪を低減
- 方法
- 内臓脂肪100㎠以上の人を杜仲葉エキス配合食品グループ(15名)と無配合食品グループ (12名)とに別けて、それぞれの食品を2ケ月間摂取してもらい、体重と内臓脂肪断面積の変化を測定した。
杜仲葉グループは、杜仲葉6gを煮出したエキスを配合したサプリメントを、1日1回摂取した。
- 結果
- 杜仲茶エキス配合食品グループは、無配合食品グループと比較して、体重および内臓脂肪が減少した。
日本杜仲研究会 第4回定期大会
内臓脂肪の断面図
ウォーキングを1時間しているのと同じ脂肪を減らす効果
- 方法
- 肥満気味の男女(BMI25~30※)16名を、杜仲葉エキス配合食品の摂取グループ(8名)と、無配合食品グループ(8名)に分けて4週間摂取してもらい、摂取前後で基礎代謝量(呼気測定計による酸素消費量)など測定した。
- 結果
- 杜仲葉エキス配合食品の摂取グループは、無配合食品グループに比べて基礎代謝量が優位に増加した(体重、内臓脂肪、皮下脂肪などの減少傾向もみられた)。
※ BMI:
肥満度の指標。22が標準で、25以上が肥満とされる(日本肥満学会)。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
日本杜仲研究会 第7回定期大会
研究報告者
小林製薬株式会社
中央研究所
薬学博士
平田 哲也